胸郭出口症候群とは、上腕や肩の運動や感覚に深くかかわる神経や動脈が障害を受け、肩、腕、手のしびれや痛み、手の動かしにくさなどを自覚するようになる状態です。肩こりとして自覚されることもあります。

胸郭出口症候群はなで肩の女性に多くみられますが、筋肉を鍛えた男性に発症するタイプもあります。首を動かしたり、首をある角度のままの状態を持続させたりした場合、腕を挙げたり、肘枕・肘を突いて腕に体重を乗せたりした場合などに痛みやシビレなどの症状が強くなる場合もあります。

痛みは肩甲骨付近や背中に放散する場合もあります。自覚症状が強いにも関わらず、周囲に理解されにくく、当事者が困惑することもある病気のひとつです。

長時間のパソコン作業などデスクワークでの疲労や、スポーツなどでの特定の筋肉の酷使、ソファーの上など不安定な体勢での休息、寝違い等がきっかけとなって発症する場合が殆どです。

一時的な症状を緩和するだけの施術では痛みが長期化してしまう方が多いです。

患部の改善としては症状が出ている身体の部位からおおよその圧迫箇所を推察し、可動検査で圧迫箇所を見極めて、神経の圧迫箇所を解放するように施術していきます。

また本来の骨の上に骨がしっかりと乗るという正しい姿勢と日常生活での身体の使い方を取り戻せるように全身から検査し、根本原因を見つけて施術していきます。そして胸郭出口症候群を繰り返さない為に姿勢や動作の指導も行っています。